保健室より
保健室より(麻疹)

麻しんとはどんな病気?
麻しんウィルスの空気・飛まつ・接触感染によって発生します。
とてもうつりやすく、免疫がないと大人もかかります。
ウィルス感染後、無症状の期間が約10~12日続きます。その後の主な症状は、発熱、せき、鼻水、目やに、赤い発しんです。
症状が出始めてから3~4日は、38度前後の熱とせき、鼻水、めやにが続き、熱が下がりかけたと思うと39~40度前後の高熱となります。
このころ、ほほの内側に白い小さなポツポツ(コプリック斑)がでるのが特徴です。次に、首すじ顔などから赤い発しんが出始め、発しんは、全身に広がります。
合併症では、脳炎、肺炎を起こすことがあり、1000人に1人程度の割合で命を落とすことがあります。
また、数年~10年後に「亜急性硬化性全脳炎」という重い脳炎を起こすこともあります。

治療法はあるの?
いったん麻しんにかかると、有効な治療法はなく、対処治療になります。

登校基準は?
麻しんは学校伝染病2種に指定された伝染病なので、解熱後3日をすぎるまで出席停止となります。ただし、麻しんは全身がおかされる病気なので、十分体力が回復してからでないと通常の生活に戻るのに無理があります。
 また、免疫力が低下するので、回復後も1ヶ月くらいはほかの病気に対する注意が必要です。


熱があった場合は?
 朝の時点で37度5分以上の熱があった場合、無理をさせず登校は様子をみてください。麻しんが疑われる場合、医療機関に電話連絡後、受診してください。万一麻しんと診断されたら、すぐにお知らせください。

予防は?
日常の予防としては、手洗い・うがいです。
予防接種については、平成19年度に10代から20代を中心に麻しんが流行したことなどから、乳幼児期1回接種だけでは感染を防ぐ免疫が不十分と言われています。
 麻しんにかからないようにするためには、2回の接種をうけることが大切だそうです。